生活支援業務は専門職は必要が無いという暴論

厚労省、政府はホームヘルパーが担う生活支援は専門的な技能は必要が無いとして次回の制度改定でさらに報酬の引き下げなどを行おうとしています。
ホントにそうでしょうか?

いま、わたしが関わり始めている方はADHDをお持ちの方。
住居はライフラインが止まり、ごみが高く積まれているいわゆるゴミ屋敷。
この人の身体機能はほぼ正常。歩くことも立ち上がることも支障なくできます。
ですが、物の整理ができなくて何十年も放置、そして今日に至ります。
そういう特性をお持ちの方に安全に暮らしてもらうには調理、掃除を単純に提供することは不可能です。

その人の特性をきちんと理解をして、その人の理解のペースで一段一段階段を登るように目標に近づくそんな気の遠くなるような作業が必要です。

ですから専門性の無い人でも家事は出来るというのは支援の必要な人には考えられません。

なぜこんな発想を国が持つのか?
答は簡単です。
現場に答を求めず、単に経済性だけを追い求め、制度をいじるからです。

「踊る大捜査線」での有名な台詞をここで「事件は会議室で起こっているんでは無い」「現場で起こっているんだ」と。