介護福祉施設の選び方

介護福祉施設の選び方

より快適に暮らせる介護福祉施設を選ぶには、本当に介護が必要になる前に介護施設に対する予備知識が必要です。
施設によって介護の目的も対象者も異なります。
ケアマネージャーや介護の現場に携わる専門家等に気軽にご相談しましょう。

施設・設備

高齢者の施設はその施設の役割がそれぞれに異なります。特別養護老人ホームは要介護高齢者の住居の役割、老人保健施設は家庭復帰を目標にした中間施設、小規模多機能施設は認知症高齢者の在宅生活支援施設、グループホームは認知症高齢者の生活施設というようにに機能が分かれています。利用される人の状態を適切に判断し、その人の状態に応じた施設を選択する事が大切です。

また、その施設の介護に対する基本的な考え方や重視している点を確認しましょう。
今までに住んでいた地域に近く、本人が慣れ親しんだ生活環境と大きく変わらないこともポイントです。必要な生活設備、住環境が利用者にとって快適かどうかチェックすることも重要。清潔が保たれているか、特に臭いが溜まっているなど換気が不十分ではないかどうか(職員の意識レベルに直結しています)建物の新しさだけが、必ずしも介護の質と比例しているものとは限りません。
また、外部サービスの導入を認めている「サービス付き高齢者住宅」の中には自法人のケアマネージャの利用を執拗に勧めるところがあります。それは自法人のサービスを利用してもらう為の誘導が考えられます。どこに所属するケアマネージャーを選択するかは利用者の自由です。
仮にその法人のケアマネージャーを選択する場合であっても、ケアプランが妥当であるかを利用者が検討する必要があります。納得がいかない、不安な場合は外部の専門家に相談をすることをお勧めします。

スタッフ

設長の介護に対する志や情熱、入居者と職員の状況を把握しているかどうかなどをチェック。配置基準にかなった人員配置となっているか。介護職員のお年寄りや訪問者への基本対応(言葉使い、態度、マナー、服装など)

入居者

入居者の表情。寝巻きか私服か。車椅子の方が多いか、寝たままの方が多いのか、身体拘束されていないか。利用者の能力を減退させる介護する側の都合のいい状態にされていないか。

介護の基本内容

基本的な1日の介護の内容、個別の介護プラン・介護記録を見られるかどうか。提携先の病院はどこか。入退院時の取り決めなどの確認。

排泄の介助

トイレに付き添っての誘導か、ポータブルトイレ使用が多いか、オムツ使用が多いか。

入浴

週に何回とか決められているのか。安全に配慮されている浴室か。集団浴か個浴か。入浴時間の制限はあるのか。

食事

献立の内容や選択の有無があるか。嗜好を考慮した食事にしてもらえるのかどうか。

日常生活

飲酒・喫煙の自由度。外出の自由度や範囲はどうか。歩行や生活リハビリを兼ねた行動をさせてもらえるのかどうか。花見やクリスマスなどの季節行事・誕生会などのレクレーションはあるのか。近隣への買い物とかは?

私物の持込

本人の慣れ親しんだ家具や身の回りの物(タンス/テレビや仏具など)をどの程度持込めるのか。

面会

面会時間の制限の程度。

費用

施設により異なるので、よくチェックしておくこと。別途加算金が多く基本家賃が低いのにトータルで負担が多くなる施設もあります。